PENTAX SPF の軍艦を外してみる。【プリズムの腐食について】
このブログは私がカメラを販売するにあたり、伝いたいこと・こだわっていることを書いています。
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今回は、軍艦(上蓋)を開けました。
ファインダー掃除やプリズム交換、プリズム腐食の処理、各部調整などメンテナンスをするためには必ず開けなくてはならない部分です。
フィルムカウンター、スピードダイヤル、プリズムなど分解して並べてみました。
おしゃれな画像に見えなくもない😊🌈
プリズム交換と書きましたが、全てのカメラをプリズム交換する訳ではないです。
全く腐食がないプリズムは掃除をしてそのまま利用します。
この個体はプリズムの腐食が少しありましたが、これ以上進行しないよう処理をして使う事にしました。
プリズムの腐食は、撮影する時の視界を遮るので嫌われてしまいがちですが、実は写真の出来栄えには関係ないんですよ。
そのため、ほんのちょっとの腐食であればほとんど気にならないので、私はそのまま利用する事の方が多いです。
ここまで、お読みくださりありがとうございました☺
SPF no.887
PENTAX SPF 一番最初の作業です。【整備前点検】
こんにちは。
フィルムカメラ修理士のうみまるです。
ブログ、はじめました。
メンテナンスするカメラを全部記録するのは難しいですが、私がどんなメンテナンスをしているか。を公開することで購入者様の安心に繋がればいいな。と思って始めます。
企業秘密㊙️w の部分があり、公開できない部分はごめんなさい。お許しください。
…………
今回は、必ず一番最初に行う整備前点検。
手をつけていないカメラがどんな修理が必要かここであたりを付けていきます。
修理は何台も一緒に行っていくので、同時に作業計画をたてます。
今週作業分のその中の一台です。
↓
【不具合】
・シャッター幕…開閉不良
・露出計…通電不良
・プリズム腐食あり
・シャッター速度調整
・モルト交換
・ボディの錆おとし
・各部注油
現段階で これは絶対。という内容を書き出しました。
作業を始めると、当然、追加作業はでてくる訳で😅
計画通りにいくことはあまりないですが大事な作業です。
SPF no.887
成功と失敗
フィルムカメラ修理士のうみまるです。
私の仕事は、正常に動かなくなったフィルムカメラをきちんと撮影できるようになるまで整備する事です。
好きな音楽を聞きながら、コーヒーを傍にフィルムカメラを直してます!
なんて言えば格好良く聞こえますが、実際はそんな感じではなく…。黙々と手を動かし、あーでもない。こーでもない。と一人頭を悩ませながら日々孤独な作業をしております。(あくまで私の場合。)
メンテナンスしていて嬉しい時は、現像に出した写真がきちんと仕上がってきた時ですね。
写真の出来栄えはさておき、正常に使える事が確認できた時は本当に嬉しいものです。
もちろん失敗もあります。
画像はシャッター幕の不良で写真が撮れていなかったCANON A-1とCANON AE-1です。
見事に何にも写っておりません😅
残念ではありますが、すんなり直った時よりも失敗をしやり直た時の経験の方がより深い学びになる事が多いように思うこの頃です。